「銀山 紫雲です。よろしく…」
紫雲だった。
「銀山家の、次期家元候補らしいぞ〜?とにかく字が綺麗だ。うん。皆、仲良くしろ〜?因みに昴が知り合いらしいから、昴〜紫雲は隣でいいか?…いいよな?」
た〜さんは、何故か私に向かってウインクした。
なにか企んでる?
「は…はい…」
私がた〜さんに頷くと、紫雲がこちらに向かって来た。
「昴。追いかけて来た…」
そう言って、紫雲は私の隣に座った。
「へ?追いかけて来た?」
「うん。昴に…会いたかった」
ポッ…
「………」
何?紫雲ってば…何かストレート過ぎて恥ずかしいんだけど。
まぁ、友達になったんだしね!
追いかけて来てくれるなんて、嬉しい。
「あと、俺…昴と一緒の寮だから」
「えっ?そうなの?」
確かに。部屋余ってるし、丁度いいよね。
「ん〜じゃあ、帰りは一緒に帰ろうね!」
にこっと笑った私に紫雲は、
「うん…」
少し照れながら頷いた。