「す…す〜ちゃん…」

涙目で『コイツ嫌い。死ねばいいのに』と訴えてくる羅々。

「羅々?大丈夫。僕が……………黙らせるから」

にっこりと、羅々に笑いかけた。

「(実は、あたしよりキレてるよねっ!?よねぇ!?)」

「あの。店員さん?」

「はぃいい?何でご…ざ………っ…!!」

数秒見つめると、頬を赤くし始めた鼓膜破壊者。

「少し、静かにしててね?」

しーっと言いながら、口元に人差し指を持ってくる私に、ボッと鼓膜破壊者の顔が真っ赤になった。

「(す〜ちゃん…やるわね。無自覚のわりに…やるわね)」

「よっし。じゃ、コレとコレとコレとコレと……」

「ちょぉっ!?す〜ちゃんっ!?」

私が、洋服を鼓膜破壊者に渡していると、羅々が止めに入ってきた。