【バカ再びー2】


まあ特殊能力が使えない
ことは当たり前だが、
霊達の勢いになって
いいことだと、
サキは冷静に考えていた








「いやあ、驚きだ!
それよりあのオジサンは
見つかったのかい?」








「うん、一度は会った
けど、
夕方前に別れちゃった。
う~ん困ったなあ~
私のレベルどのくらいに
なったか見てほしいのに」








今までもそうだったが、
オッサンの目は特別で、
相手のレベルを
見ることができるので、

オッサンがいないと
誰も礼子のレベルを
分からなかった。









「でも夕方前には
レベル7だったんだろ?
そう簡単に上がらないよ」








そう言うと礼子は
プクっと頬を膨らます。








「む~~
レベル10になったと
思ったのに~」









いくらなんでも、
それは無理だ。










でも、
そのレベルになったか
どうか、

試す手段はある。










「なら、
レベル10になったか
どうか、
レベル10の能力を
試してみるといいさ」








確かレベル10は、
人間(霊)を
吹き飛ばせる能力で
あったハズ…








「うん!やってみる!」









礼子は使えるかどうか、
イメージしてサキに
向かって力を入れた。








「エイ!!!!」








…………







…しかし、
何も起こらなかった…



やはり流石の礼子でも、
簡単には
レベルは10になれない
ようだ