どれだけの時間が経っただろう?

あたしはいつの間にか眠っていて、
隣に叔父さんは居なかった。

(…どこ、行っちゃったのかな?)

あたしは辺りを探してみた。

「叔父さん…?どこ?」

叔父さんは涼ちゃんがいる部屋から出てきた。

顔は憔悴しきって、力がない。

いつもの叔父さんの顔ではなかった。

「どうしたの?」

「…さっき、涼太は逝ってしまったよ…。」

(嘘!)

何で起きていられなかったのか。

何故側に居てやれなかったのだろうか?

信じられなくて、自問自答を繰り返しつつ
あたしは涼ちゃんがいる部屋に入った。