夜。

涼ちゃんは結局今日も
目を覚まさず、
医師によるといつ危なくなるか
分からない状態らしかった。

あたしは悲しかったけど
叔父さんがずっと
肩を支えていてくれたから
なんとか立っていられた。

(しっかりしなきゃ。
今つらいのはあたしじゃない。
涼ちゃんだよ。)

その気力だけだった。