それから、
半年が過ぎようとしていました。


例の問題児四人は、
毎日、四人そろって
篤也にくっついて行動するようになりました。

いつも一緒にいるくせに
よくケンカしますが、
篤也のおかげでかろうじて仲良しです。


彼らは、ときおり笑顔も
見せるようになり、
彼らを悪く言う人間は
ほとんどいなくなりました。




そんなある日。




先生「あれっ、あーちゃんは休みか?」




先生は、誰も居ない篤也の席を
指さして言いました。




小嶋「えッ、マジ!?」



空「じゃーボク、お見舞い行ってくるから早退ね。」



小嶋「ズルい。オレも!」



松岡「お前等、あーちゃんの家知ってるのか。」



空、小嶋「…………。」



牧野「先生に、聞けばいい。家はどこだ。」



先生「どこですか、だろ馬鹿野郎。今日一日、ちゃんと授業に出れば教えてやろう!」



空「…めんどくさ。ま、仕方ないか。パーフェクトで授業出てあげるよ。」



先生「お前は何様だ。」



小嶋「よっしゃー!寝ないで頑張るぞー!」




そういうワケで、
篤也のいない一日が始まったのでした。