金城「だから、オレの方が強い!」




金城は何度も、
松岡にパンチを繰り出します。


しかし松岡は
よけて、よけて、よけるので
中々当たりません。




金城「あと、もうひとつ言っておこう!」



松岡「…何だ!」



金城「お前のとこの、篤也とかいう男だか女だかわからない変なオカマ総長なんかより、うちの総長の方が、賢そうだし、綺麗だし、何てったって、可愛いぞーッ!」




金城はそう叫びながら
松岡を蹴り飛ばしました。



倒れた松岡は、
ユラリと起き上がると
金城を睨みつけ、言いました。




松岡「篤也、じゃねえ。篤姫だ。」



金城「そういえば、そうだったな。すまん。」



松岡「俺は、あいつに救われた。篤姫を馬鹿にする奴は、死んでも許さねえ。」




松岡はそう言うと、
足元にあったテニスボールを
拾い上げました。