「!!」
高校生にもなって、いきなりおんぶされた事に
わたしの顔がカァァッと赤くなる。
とにかく恥ずかしくて
今すぐ下ろしてもらおうと暴れるものの
翔は一切
わたしから手を離そうとはしないまま、ケッと毒をはいた。
「…ったく、可愛くねー女」
「…っ」
「病人は病人らしく素直に負ぶされてろよ」
バカナコ。
その一言で
わたしの動きがピタッと止まる。
目の前ではわたしを無理やり背負ったまま、構わずスタスタと歩きだしている翔。
その振動で、わたしはとっさにつかんでいた手を離しそうになり
あわてて翔の背中にしがみついた。
高校生にもなって、いきなりおんぶされた事に
わたしの顔がカァァッと赤くなる。
とにかく恥ずかしくて
今すぐ下ろしてもらおうと暴れるものの
翔は一切
わたしから手を離そうとはしないまま、ケッと毒をはいた。
「…ったく、可愛くねー女」
「…っ」
「病人は病人らしく素直に負ぶされてろよ」
バカナコ。
その一言で
わたしの動きがピタッと止まる。
目の前ではわたしを無理やり背負ったまま、構わずスタスタと歩きだしている翔。
その振動で、わたしはとっさにつかんでいた手を離しそうになり
あわてて翔の背中にしがみついた。