「……やる」


そう言って、すんなりと片手をあげてみせたのは


さっきまでふてくされていたはずの…翔。



少しもためらうことなく


みずから実行委員の仕事を買ってでた翔の姿に、

ますます教室中から女の子たちのはしゃぐ声が聞こえてくる。



そんな中、隣の席に座るわたし一人だけは

翔の姿に驚きを隠せないまま、ポカンとしていた。