「先輩!!」


いつものように、お昼ご飯を屋上で食べていると、だれかに名前を呼ばれた。


だいたいは予想ついてるけど。

でも、なんで今ここにいるんだ?


振り返ると、やっぱり由里。



「なんで?

おまえ、滝城は?」


「あ、えっと・・・・。」


由里が気まずそうな顔をする。


「別れました。」





え・・・・・・。






「マジで!?」


「はい。」


ちょっと、いや、すげぇ驚いた。

滝城、由里にべた惚れだから、絶対別れないだろうと思ってたから。




でも、なんでだ?


なんだか少しうれしい。

なんか、俺酷い奴だな。


人の不幸を喜んでしまった。


「なんで別れたの?」

「えぇ!?」


え?
なに・・・・。

俺、そんなに変なこと聞いたか?



由里の顔はなぜか真っ赤だ。