「せ、先輩の


名前って?」





由里は、やっぱり知りたかったので恐る恐る聞くことにした。



「よくできました。」


きゃッ




ど、っどどどどうしよう!????

今の状況・・・・。




先輩がガシガシと由里の頭をなでている。


しかも、すっごいきれいな笑顔付き!!!




由里は、今までにないくらい赤くなってしまった。


心臓が早く動きすぎて心筋梗塞にでもなっちゃうんじゃないかな?




「香坂 修司。」



あまりにもドキドキしすぎて、由里はもう1回聞き返してしまった。


「香坂 修司。俺の名前。」



フッと笑って先輩はたちあがった。


え?

何処へ~~??




先輩はそのまま屋上を出て行こうとする。


「あ、それ。捨てといて。じゃッ」





ガチャ・・・・・




先輩の姿は見えなくなった。







由里はしかたなく、さっき先輩がゆびさしたもう入っていない菓子パンの袋をつかんだ。