人差し指と中指の二本だけを入れる。
舌のざわりとした感触に生暖かい感度。
クッションみたいな舌がピクリと動き――舐め回された。
私の指がチョコレート味でもするのか念入りに。舐められる途中、固いものに触ったが掴むのに失敗した。
「十六夜……もういいでしょ」
「……」
捨てられた犬みたいな目をした十六夜がぴたりと止まる。お利口さんだった。
止まったすきに鍵を取り出し、とりあえず後ろにあったベッド上に置いた。
ベタベタな指、ティッシュを探そうにも見あたらなく仕方がないから――十六夜にバレないように軽く服で拭った。
「……」
喋らない十六夜がペンをもちメモ帳に何かを書く。メモ帳を左手で持ったために私の右手も一緒に動いてしまう。


