人の目ばかり気にしている。
他人全てが私を全否定していると思うから。
私自身が己に価値を見いだせない。生きるに値しない弱体な器と脆弱な精神。
そんな私を他人が見ればどう思うか――怖かった。
「……っ」
歯を噛む。
暗い考えはやめようと額に手を置いた。
こんな私だ、だからこそ神楽が合っている。
自分が嫌いだから、自分を愛してくれる人はいとおしかった。
神楽がいるなら全部が許せる。己も生も周りも。周りなんかもう気にしない、だからこそバイトも楽に辞める決心ができたんだ。
神楽がそうしたいなら、そうさせたい。
どうせ、神楽のしたいことは全部“私を求めてくれる”ことに繋がるのだから。


