「痛くないよ。あー、そっか。滝君だったか」
んーと予想外のことに軽く困る。
神楽なら話そうと思い、深なら外してもらおうと計画していたのに。
「滝君、手錠の鍵持ってきてくれるかな。車の鍵と一緒で、多分、ジャケットのポッケにあると思うから」
「わかった」
お願いすれば、すぐにやってくれる滝君。
鍵を持ってきて、外してくれた。――のに、自分の手首にはめたり外したりを繰り返して遊び始める滝君。
「遊び道具じゃ」
ないとは言い切れない。先ほど私は遊びと言ったばっかりで、もうしょうがないなとしばらく眺めていた。
「深はいないの?」
「シンはねむったの。カグラがこようとして、でもボクがきた」
「そう……」


