病んでいても愛したい。



もっとも、リビングにある私の荷物でバレてしまうわけだけど。そこはそこで、あなたがいなかったから出かけたんだとおあいこの言い訳ができる。


けど、言い訳したって神楽が繋げた“想い”を外してしまったのは事実。


これ以上、想いを外されたままにしておくのは神楽が傷つくか。


「……、はあ」


手錠をはめる。
初めての経験だった、ドラマでやるみたいに手錠は簡単に手首に通せるという要らぬ知識を得た。


「神楽、いる?」


次にリビングにいる人を呼ぶ。


神楽が来たときに備えての保険だ、手錠をはめたのは。

まだ深のままならば、その時は鍵を貰えばいいだけの話。


「会いたいから来てくれないかな」


ベッドで上体だけを起こしたまま再度呼んだ。