病んでいても愛したい。



通帳を開けば、カードが挟まれていた。


バンクカードと通帳を一緒にするとは……不用心な感じがする。印鑑がないだけましか。


「……、え」


通帳を開いて驚く。本当にこれ、私名義だよなぁと確認して再度見た。


「五十万……」


かなりの金額だ。

私と神楽が付き合ってから半年ほどでこんなに貯蓄したのか。


最初にもう十万は振り込まれていて、それからはちょくちょくと一週間に一回のペースで大小あれど振り込まれていた。


すごい倹約家だ。
神楽はまったく浪費しなくとも、医者代、薬代、カウンセリングなんかも行ってるからお金はかかるはずなのに。


もしや自分の貯金を後回しにして、私のに入れているのか。


「……」


通帳をあるべき場所に戻す。

使えるはずがないだろう、私名義でも神楽が貯めたお金だ。