深らしい性格だ。
神楽なら絶対に物を放置したまま出かけたりなんかしない。
適当に散らばるペンやクリップの文房具をしまって……カッターがあった。
「……」
それも戻す。
カッターを捨てようと思ったけど、切りたい時に切られないのは余計に酷いのは私自身が知っていた。
第一、これを捨てたところで“予備”などたくさんあるだろう。
そっとしまう。物が全部なくなったところで一番下の引き出しを開けた。
ノートやらアルバムやらがごちゃごちゃしていた。
アルバムは片手サイズの小さなもの。中身はこの前、彼と温泉旅行に行ったときのものだった。
楽しかったなぁと思い出し、アルバムを机の上に置いた。続いてノートも何冊か置いていき、奥底にあった通帳を見つけた。


