「異常って言えよな……。普通に解説したけど、彼女名義の通帳……は、使われないために作ったことでも、彼女の金もう貯めてんのはおかしいだろ。
監禁目的の金かもしんねえし。あいつの精神、普通じゃないからな。人間より一線越えてる」
「私と同じだ」
「あいつとお前はぜんぜんちげえし。ともかくも、戻ってくるなら金使っていいぞ。ばんばん使え、残高0にしていいから」
冗談めいたことに軽く笑い、笑った私を見て深も笑った。
ドアが閉められる。
リビングから色々音したけど、すぐに玄関が開く音がした。
閉じられる。鍵を閉めて行ったらしい。
行ったことを見計らい、深に言われた例の物を見る。
「かたしてない……」
床に散らばった物たち。ついで、昨日のお粥もそのままだし。


