「いいのかな、貯めてたのに」
「誰が使うってんだ、お前名義だぞ。まあ、神楽が何考えてそうしたか分からねえけど……。
俺なりの予想じゃ、監禁ように貯めていて、通帳作るのにどうせならお前名義にしようとか思ったんじゃねえの?
正解は本人から聞いてくれ。俺が知ってんのはそれがあるのと暗証番号だけ」
「……」
「使わねえから俺は、んな目で見るな。番号知ったのもあいつの記憶が残っているせいだし。
カードあったと思うから、コンビニで引き出せ。番号は2241。錐恵って名前を数字にしてある。ほら、きはか行で二番目だから二。ラストの一は……分かんねえけど、お前一番みたいな意味じゃねえの」
「暗証番号にも愛がこもってるって……なんか嬉しいな」


