“一時で一生分の幸せ”だ。
「かぐ、ら……」
「君じゃなきゃ駄目だ、俺が愛せるのは君しかいないんだから」
「う、ん……」
「ごめん、泣かせて」
「いい……、私こそ、ごめん」
「錐恵が謝る必要なんかない。全部、俺が悪い。もうこれ以上、なにも背負わないでくれ。君は、俺を背負う(愛する)だけでもういっぱいいっぱいなのだから」
「愛させてよ。全部。神楽の幸せのために、私は神楽の全部を愛したい」
「錐恵……」
「ずっと一緒にいよう。私たちならきっとできる。産まれてきた人生、最後まで幸せでいようよ」
「ああ」
「大好き、神楽」
「愛してるよ、錐恵」
唇を合わせて。
「「ずっとずっと」」
気持ちすらも合わせた二人。


