私は神楽で幸せになった。ずっとずっと幸せだった。きっとこれからも神楽がいるから幸せなのに。
「神楽を、一番に幸せにしてあげたいのに……!」
こんな私を愛してくれた人の人生に寄り添えるなら、私は自分自身を賭けてでも相手を幸せにしたいのに。
「どうして、神楽ばっかりがそんな……」
裏で悲しんでいる神楽。
一番に私が愛する人は、人間として壊れていた。
最初から知っていたことだ、だから私がそばにいて神楽と一緒に壊れたモノを積み上げていた。
壊れた分――壊れるまでの過程にあった苦しみに敏感になり、優しすぎた繊細な人のために私は何が何でももう壊さないと決めていたのに。


