「おはようからおやすみまで、か。いいね、それは。錐恵とならずっとそんな毎日を送りたい」


「じゃあ、おやすみ」


「ああ、おやすみ。今度はおはようから互いに現実で会おうか」


夢の中でも会いたい人がいる。


現実だけじゃ物足りない。神楽だって私と同じ気持ちだろう。


愛する人以外の夢なんか要らない。


だって、現実ですら愛する人以外の物は何も要らないんだから。