冷たいソファーに座ると追い打ちをかけるかのように襲う焦燥感・・・ どこにいるんだ・・・望・・・ 何度同じ事を思っただろう。 君が手を伸ばして届くのであれば―― 君が俺の手を握り返してくれるのであれば―― きっと、 それだけで心が満たされる――― 夜の半ばをため息で費やして その手を。 その目を。 その唇を。 微睡みの中で求める。 ソファーに身を委ねると吸い込まれる様に眠りについた―――