『ちょ、まじで

おまえやめろって。』









『かれんだと

思っていいから…』







『…え??』





『かれんのこと

好きなんでしょ。

バレバレだから。』







『…はっ?!

バレバレって…』






『うん。

バレてないかと思った??



甘いよね、男ってほんと。

…ほら。』










滝口がホックに

手をかける。








…矢口だと

…かれんだと見ていい??







…矢口を抱いてると

思っていいのか??










そのとき、ぱっと

頭に矢口の

笑顔が浮かんだ。



















…触れたい。


そう思った瞬間、

俺は滝口を

ベッドに

押し倒していた。






『…やっぱり。

結局は抱きたいんじゃん。

男って何なのよ。』






『うるせぇ。

…大人しく抱かれてろ。』





自分が今何を

しようとしているのか。




分かっていないまま

俺は目の前の

体だけのかれんの唇に

勢いよく

唇を重ねた。