「えっ…せんせっ…」 すたすた歩いていく 先生は 自分のであろう 机まで行き そこから なにかを持ち出してきた. そして私の後ろにまわる. 「…ちょ、…川田せん…」 「黙って? 前むいて?」 やさしくそう言われて 私は従ってしまう. 首もとに ひんやりとした感覚がする. 「…これ渡すの こんなに 遅くなるなんて 思ってなかったなあ. あとこれも.」 そういって 私の右手に またひやりと感じるものを つける.