｢…はい.
川田先生からの
電話でした.｣
｢…!!
…ああ、ほんとに…申し訳ない…｣
｢謝らないで下さいっ!!
それがきっかけで
私、ﾛｯｶｰから飛び出せたから.｣
｢…｣
｢後ろから
追いかけてくる
水沢先生から
なんとしてでも
逃げなきゃって思ったとき
私はいつのまにか
学長室に
きていたんです.
もう誰でもいいから
いてって感じで.
おもいっきりﾄﾞｱをあけて
鍵をしめました.
そこには
運よく
藤田先生と
学長である藤田先生のお父様が
いて…
ﾄﾞｱを
力任せに
開けようとしているのが
水沢先生だと知り
藤田先生はすぐさま
裏に車を回してくれて
私を
外に連れ出してくれました.｣
