…昔はあんなに

たわいもない話をし

家にもいれ

食事だって共にし

俺はてっきり

これからも

可憐のことを知っていけて

これからも

もっと可憐のそばに

いられるんだと

思っていたんだ.









「…でも、ちがったんだね.」





一体

どこで道を踏みはずして

しまったのだろうか.





暗い闇に

うっすらと光る三日月に

しゃべりかける.