『そろそろ もどらなきゃだめだ。 俺にはたくさん やることがあるんだからな。』 『…ふふっ。 はい。』 そういって 私も席をたった。 『じゃあ 水沢先生によろしく。』 『はい。 先生もお元気で。』 『あぁ、じゃあまたな。』 そしてそれぞれ 反対方向に 歩きだす。 『大好きだった。 幸せになれよ。』 そんな声が しているなんて 私には想像も つかなかった。