『…そうか。

俺は応えたのに

矢口は応えないのか。』







『!?

そ、そんなつもりじゃ…』











『じゃあ

どんなつもりだよっ!!』








『!?』









゙バタン゙と

机を思いっきり

手のひらで先生が叩いた。




またカフェテリアに

おっきな声が響きわたる。



…今度は先生の声が。









『…すまん。

取り乱した。』






『いぇ…』







先生が謝る必要なんてない。


ただ私が自分に向き合ってない…


…逃げてるんだから。










しばらく沈黙が

続いたあと。






私が考えもつかないようなことを

先生は口にした。

















『…日本に

帰りたいんじゃないのか??』






『え…??』








『…あいつに

会いたいんだろう??』