゙あのとぎ。
高校1年生のとき。
万が一だけど
素直になれていたら…。
光と付き合ってからも
そんな淡い期待が
浮かんでは
消えるの
繰り返しだった。
光に不満があるわけじゃ
まったくない。
でもきっと
私は
゙川田優゙
という存在に
一時でも
惹かれる運命だったのだろう。
光を利用しているだけなのか。
よくそう思う。
でも私はもう
彼のことは…
いや
…゙好きだっだ
という想いは
無理矢理忘れたんだ。
『…光
早くいこうよ。
明日から新しい大学なんだから
寮で早く準備したいし』
『あぁ、そうだな…』
肩を並べて
ゆっくりと歩きだす。
私には光がいる。
いや…
光゙しが
いないんだ。

