高一のあの日から

塾をやめて

ひたすら独学で

勉強をした。








どんな些細な時間でも

参考書を広げる私から

友達とよべる人は

いつの間にか

いなくなっていた。









もちろん美咲も。



彼女のことを恨んでいる

なんて訳ではない。





でも今まで

一度も会わなかった。







いや

自分自身の何かが

どこか

美咲に会いたくない気持ちを

持っていたのかもしれない。









でもなぜ

日本の大学に行かなかったのか。





それにはもちろん

理由がある。




一つ目は

やはりもう

絶対に会いたくなかったから。


自分の中から

彼の全てを消しさりたくて。








それと二つ目は


その大学に通う

彼氏がいるから。










名前を…













水沢光という。