2人を振り切って 足をすすめる。 そして川田先生の横を 通ろうとする。 …何も起こらないでほしい。 話しかけるのも、 目を細めて笑うのも 全てやめてほしかった。 でも。 『…矢口。』 そう呼びとめられると 私の足は いとも簡単に 止まってしまう。