恥ずかしいから、コンビニで安物のチョコを買った。 拓登に会えなかった時は、お父さんに渡そう。 「今日は、朝まで帰んないから、お父さんと仲良くしていいよ」 「気を利かせてくれてありがとう。夜遊びするんじゃないよ」 佳世さんは、母親みたいな顔をして、私の肩に手を乗せた。 「別に無理しなくても、帰ってきてもいいんだからね」 「今日は予定があるからい~の!!女子高生は忙しいんだよ」 照れくさくて、走って家を出た。