「てか、見てみたいな。拓登って人」



「超、やばいよ!!かわいい顔なんだけど、しゃべり方とかちょっと上からでね。横顔とか、彫刻みたいに整ってて、見とれるんだよ~」





綾は、興奮した私を見て、ゲラゲラと笑い出した。



私はそんな綾の頭をシャーペンで叩いて、笑う。






私と綾に笑顔が戻った。




ひとりでも生きていけると思っていた私は、もういない。






友達が必要。



生きるために。


笑うために。




友達が必要なんだって、わかったんだ。