部長からの連絡は相変わらずない。 分かっているのに携帯を握りしめる自分が悲しい。 抱き締めて欲しいな。 誰でもいいから。 そんな事思う位弱ってる。 多分、 彼以外の誰かに抱き締められたって、満たされるわけないのに。 疲れた体をベッドに投げ出して、そんな事考えた所で、こんな時連絡が易々つく誰か、なんていないし。 部長とこの先どうなるのなんて分からない。 『いらなくなったら捨てて下さい』 そう言ったのは確かにあたしだから。