「教えて!!……辰雄分からんの?」
「いや、だってな、オレその試合出んのや。オレ南中やん?」
「知っとるよ、そんなん。」
千夏はだんだん苛々してくる。
「じゃあ辰雄は分からんのやね!?」
「待てってっ。」
辰雄は慌てて教室を見回した。
教卓の周りで話をしている数人の男子の中に野球部員を見つけると
そちらに行き声をかける。
「いや、だってな、オレその試合出んのや。オレ南中やん?」
「知っとるよ、そんなん。」
千夏はだんだん苛々してくる。
「じゃあ辰雄は分からんのやね!?」
「待てってっ。」
辰雄は慌てて教室を見回した。
教卓の周りで話をしている数人の男子の中に野球部員を見つけると
そちらに行き声をかける。

