― Summer Drop ―

「あんな遠くにおるのに、よく分かるねー。」

謙太から全く視線を外さない千夏を

朋子は、呆れたような、感心したような気持ちで見ていた。






彼の笑顔を見るだけで

姿が見れるだけで

しあわせだと思っていた。