― Summer Drop ―

謙太とのことを訊きたいと思うけれど

言い出しにくい。

辰雄はムクのためにしゃがみ込んでいたが、

立ち上がり汗を拭った。





「……お前の好きなヤツってアイツやったんか?」

「え?」

「東中の川原……。」