爆走★love boy

ドキドキと心臓に汗をかいた時、髪をツンツンに立てた斎藤君が私の机の前で立ち止まった。



「ねぇ亜美ちゃん。今度俺らとどっか行かない?」



「へ?」



予想外の言葉に、思わずキョトンとする。



教室へはいったときは、それこそ陰湿なイジメが開始されたような雰囲気だった。



でも、斎藤君はニコニコしながらそう言ってきたのだ。