は?日曜日??
何、それ。





俺は晴人の衝撃発言に。

驚いて思わず足を止めてしまった。







「あ…、うん。
よろしくお願いします…。」







は?何?
よろしくお願いしますって。






「じゃあ10時に駅前待ち合わせね。」


「はい♪」








俺の動揺とイラつきなんかに勘づきもしないイブはペコリとお辞儀をすると、ニッコリと晴人のヤツに笑顔を向けた。









―やられた。








そう思った。




イブは鈍感で天然だから大丈夫だと思ってた。




イブは晴人がボディタッチやストロベリートークを駆使しても、簡単にオチるヤツじゃないから、会わせても大丈夫…と。






どこか油断してたんだと思う。








そんな俺の油断とイブの鈍さを逆手にとって。
晴人は、デートの約束を取りつけた。









普段、俺や龍と二人っきりで出かけることの多いイブ。

だから…変に思わなかったんだろう。










男と女が2人きりで出かけることの“意味”なんて鈍感なアイツは気づいてないと思う。



それが“デート”と呼ばれるものだなんて…。

おそらくは1ミリだって気づいてはいない。











やってくれたな~。
晴人~??








イラつきの全てを詰め込んで晴人を見ると。

晴人はニィっと笑って挑戦的な目で俺を見てた。











晴人はイブの鈍さすら武器にして、アイツをタラシこもうとしてる。









最っ悪だ。

絶対敵に回したくないヤツが敵に回った。










正直、そう思った。