「ナツミ」


「何?」


「出るぞ」



ざわ……。ざわ……。



店中の視線が、完全にこちらに向いている。



「あっ……」



ナツミも、それに気がついた様だ。



いたたまれなくなったオレたちは、素早く店を後にした。