「そうだ! 携帯!!」
カパッ!
オレは慌てて携帯を取り出し、ナツミの番号に発信した。
P……………
『この番号は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため……』
「あ……」
ヒュルルルル~
ドーン!!
パラパラパラ……
時刻は8時となり、園内には花火が次々と上がる。
「綺麗ね~。ボクちゃん、見える?」
「すごーい! パパ、写真撮ってよ、写真!!」
「ハハハ。慌てなくても大丈夫だよ。花火は逃げやしないから」
近くから、幸せそうな家族の声が聞こえる。
ヒュルルルル~
ドーン!!
パラパラパラ……
そんな中、オレは自分の言った事を激しく後悔していた。
「オレが切っとけって、言ったんだ……」
カシャン!
オレは携帯を地面に投げ捨て、その場にしゃがみ込んだ。


