「本当はさ、アナタの前に、運命の人が現れるはずなのに……」
コイツは、一体何を言ってるんだ!?
「あたしと出会ったばっかりに、その運命の人を逃してしまったら? って考えると……」
オレは、ナツミの言葉を一つずつ解釈しようとした。
しかしその答えは、何も出てこなかった。
「本当に好き。今でも好き。出会った頃から、ずーっとずーっと大好き。憧れていた人と、こんな時間が過ごせたんだもん」
ナツミは、クルリとオレの方を向いた。
「だからもう、後悔は……」
「……」
「トシユキっ……!!」
ナツミの涙に震えるその姿を、オレはただ呆然と見続けるしかなかった。


