「はい、どーぞ。お足元にお気をつけ下さいね」 係員に誘導され、オレたちは観覧車へ乗り込んだ。 もう、オレが悪いのなら謝ろう。そうしなきゃ、いつまで経っても……。 ギュッ! オレはポケットの中で、指輪の箱を強く握りしめた。 「わぁ~。高いねぇ!」 観覧車の高度は、どんどんと上がっていく。 ナツミの顔は、パアッと明るくなった。 「この観覧車、結構大きいからなぁ。20分位だってさ。一周するまで」 「……」 しかし、すぐにナツミはうつむいてしまい、表情が暗くなった。