オレの破裂と15分前



微妙な空気のまま、オレたちは店を出て、園内を歩いた。


しかし、周りを見る事もなく、ただオレの前を歩き続けるナツミ。



「オイ」


「………」



ガン!!


フラフラとしていたナツミは、園内の柱時計に頭をぶつけた。


「痛ぃ……」


膝をかかえて、うずくまるナツミ。


「ナツミ……」


オレは、思わずナツミに駆け寄った。



「疲れたか? じゃ、もう帰るぞ?」


「あ……!!」



突然、ナツミはオレの方を向き、ブンブンと大きく首を横に振った。



「そうじゃないの」



ナツミは、急にパアッと笑った。



「げ、元気元気!!」


「………」


「ほ、ほら、次はあれ乗ろ? ね?」




ナツミの指先には、バイキング船があった。




「ああ」




オレには分かる。ナツミは引きつった笑顔で、自分の感情をごまかしている。



「ねっ? 行こう?」


「そうだな」



さっきのキスの話を、そんなに気にしてるのか……。


何でか知らないけど、悪い事を言っちまったかな。