オレはナツミに引っぱられ、散々乗り物に乗せられた。
ジェットコースター、メリーゴーランド、ゴーカート、コーヒーカップetc……。
回る物ばかりじゃねーか。30代のオレにはキツ過ぎる。段々、気分が悪くなってきた。
「お、オイ……」
「え?」
オレは、ヘロヘロになりながらベンチに座り、ナツミに声をかけた。
「きゅ、休憩させろ」
「え? 何で!?」
ナツミはオレに駆け寄り、横に座った。
「いや、そろそろメシでも食わねぇか?」
「そうだね。もうそんな時間か」
園内の柱時計は、午後12時30分を指していた。
「ねぇねぇ、何食べる?」
「何でもいいよ。お前の好きなヤツで」
「本当? じゃぁねぇ~」
ナツミは、あれこれと悩み始めた。
「んと、どうしようかなぁ」
優柔不断なナツミが迷い始めると、非常に面倒くさい。
「あれもいいし……。これも美味しいし……。ん~迷っちゃうなぁ」
これ以上付き合いきれないオレは、先にベンチから立った。
「決められねーなら、先行くぞ」
「あんっ、待ってよぉ~」
そう言うとナツミは、テケテケと小走りでオレについてきた。


