デート当日は、春のうららかな陽気に包まれた、とても気持ちの良い快晴となった。
植え込みに咲く満開の桜が、とても綺麗だった。
「うわぁ~!! いっぱい咲いてるねぇ~」
ナツミは、全力疾走で桜の木へと向かった。
「オイ、そんなにはしゃぐな。危ねぇだろ?」
「へへっ☆ へーきへーき!!」
元気いっぱいにはしゃぐナツミを、遠目でジッと見つめる。
「………」
やっぱオレ、こんな子供みたいなナツミでも……。
「ねぇねぇ、早くおいでよ!!」
一人の女として、ちゃんと見る様になったのか。
「もーっ、早くしてよぉ~!!」
本当、いつからだろうか?
オレは、ズボンのポケットに入れてある、指輪の箱をギュッと握りしめた。


