「何か、お探し物ですかぁ~?」 「わっ!!」 さっきのデブ店員が、オレの顔を覗き込んできた。 「もしよろしければ、ご案内いたしますがぁ~」 話し方がとても気持ち悪い。あまり深く関わりたくないタイプだ。 「婚約指輪」 「はい?」 「婚約指輪を、見せてくれ」 「あ、ハイ。エンゲージリングですねぇ~。少々お待ち下さいぃ~」 そう言うと店員は、店の奥へと引っ込んだ。 いちいち語尾を伸ばすな。うっとうしい。