×××  ×××  ×××



どれくらいの時間が経ったのだろうか。



オレ達は時を忘れ、お互いの身体を求め合った。




そして……。




「痛っ」


「大丈夫か?」


「んっ。へーきへーき……」




全然平気そうじゃないナツミは、全裸のままフラフラと立ち上がった。




「何処へ行くんだ?」


「トイレ……」




弱々しい足取りで、歩いて行くナツミ。


まるで、生まれたての子鹿だ。




ゴン!!




「痛ぁい……」



ナツミは、部屋の壁に頭をぶつけた。




「やっぱり馬鹿だな。ナツミは」


「言わないでよ……」




そんな様子のナツミを、オレはちょっと愛らしいと思った。