オレの破裂と15分前



ガチャッ!


ギィィィィ……



重々しい扉を開き、オレとナツミは部屋へと入った。


ナツミは緊張からか、入り口の近くから一歩も動かない。



「おい、タオル」



オレはバスルームにあったタオルを、ナツミに投げた。



「ありがとう」



ナツミはその場で、自分の顔を強くゴシゴシと拭いた。

もちろん顔は、化粧がくずれてグチャグチャだ。


「ぷふぁ~っ!!」


「……」


「え? 何?」


「いや……」



もう、何も言うまい。ナツミの好きな様にさせてやろう。




オレはとりあえずソファーへと腰掛け、ポケットから煙草を取り出した。




「………」




オレはふと我に返り、煙草をそのまま戻した。




「ナツミさ」


「ん?」


「煙草が嫌いなんだよな、本当は」


「うん。けど、別にいいよ」


「いや……」


「?」




ナツミは、不思議そうにオレを見つめた。




「だから、その……」


「変なの」


「何が?」


「変だよ。トシユキがあたしに気を使うなんて」




確かに。何故だろうか?